今回の企画展では、文政12年(1829)、安田沖に異国船が現れた時、松益之丞・順蔵親子、また柏原治右衛門、宮田弥七郎、清岡三作、清岡七作ら安田浦・中山郷の郷士たちが「駆付郷士」として出動したこと等に着目するとともに、彼らが藩の命令により砲術や軍事操練に励む中から尊王思想や攘夷運動に目覚め、多くの勤王の志士が生まれたことなどを展示します。
また、土佐の海岸線は東西に長く、各地に台場(砲場(つつば))を設け、駆付郷士を配備していましたが、安田の唐浜(とうのはま)にも台場(砲場)を2か所作り、青銅製の大砲が装備されるなど、安田の海防体制も紹介します。