伝統的和風建築「旧柏原邸」

和室④、⑤

和室④と和室⑤は続き間座敷となっています。接客空間を構成し、室境にはケヤキの欄間がはめ込まれています。和室④は書院、床の間、床脇に天袋、違い棚を設けた座敷飾りを整え、床板と落し掛けが二段構えとなっています。また、南面の障子は雪見ガラスを用い、南面に面し、内縁と濡れ縁が設けられています。
和室⑤は、床の間、床脇に天袋と地袋を備え、北面に濡れ縁を設け、両端に袖壁をつけています。
和紙④、⑤は棹縁天井を張り、天井長押を廻して格調高い空間とし、また、床の間と床脇の間や書院の上部にも欄間をはめ込むなど、障子や襖とともに上質な意匠となっています。